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​第五回 パスタで建築をつくる

山口情報芸術センター[YCAM]で開発された集団で行うものづくりの一つである「パスタ建築」をみんなで体験しました。

あらかじめ全体像が分かっていないけれど、エレメントとなる部材(今回はパスタ)とそれらを構築するときのルールだけを使って、それぞれの決められた役割に従ってパスタを組み立てていき、どのような形が生成されるかを楽しみながら体験するというワークショップです。

パスタの接着にはグルーガンを使用し、今回は2つのグループに分かれ、5人がそれぞれ自分の役割のカードを持ち、そこに書かれた構築のルールに沿ってパスタを組み上げていきました。ルールは「強くする」「大きくする」「美しくする」「高くする」「コピーする」の5つです。

作業時間は一回に5分ですが、各自の構築したパスタを次の5分では隣の人がローテーションして受け継いでいくということを5回繰り返しました。自然界の造形には蟻塚に代表されるように集団の中の個体が自分の役割に従って作業をしていくと、いつの間にか独特の全体が形成されるということは普通に見られることですが、それを体で体験してもらうことがこのワークショップの目的でした。

個人のセンスによらず、その場の状況に応じて自分の役割であるルールを適用しながら、みんなの力で新しい造形を構築するというのは、ガウディのサグラダファミリアにも通じるところがあるのではないでしょうか?

​同じ課題を大学生が実施した時には、誰も同時に2本のパスタを束ねて使うことはしませんでしたが、今回は何人かの子どもたちはいきなりパスタを鷲掴みにして構築しているところが驚きでした。既成の概念にとらわれず目の前の状況を自分なりのユニークな発想で捉えるというセンスは大切にしてほしいと思いました。

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