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第二回 文字をつくる

デザイン空間を理解するのに、点から線へ、そして平面さらに立体へとワークショップの課題は展開していきますが、第2回目は、「点」としての文字を扱い、これをあるルールに従って新しく作って見ることを目標としました。

文字としては、「カタカナ」を取り上げ、そのフォントを新しく作ってみようというのが課題です。カタカナはひらがなより前に漢字の一部を取り上げることから生まれたとの説もありますが、最近では縄文時代より前にあったカタカムナ文明で表記していた図象が、現在のカタカナに大変良く似ていて、そこからきているとの解釈もできそうです。この方かムタ文字は大変きちっとした生成ルールに基づいてできていることから、今回の新しいフォント作成では、このようなルールを設定して、それに従ってカタカナ48文字を自ら作って見ることにしました。

今回は、二通りの方法でカタカナを作成しました。

一つは、正方形のグリッドに補助線をあらかじめ引いたテンプレートを用意して、その線を繋げてカタカナを生成するというものです。もう一つは、タングラムの7つのピースを組み合わせてカタカナを作るというものでした。

​あらかじめ想定した個性ある方法で、次々と作られていく新しいカタカナに、子どもたちのスタッフもとても感心しました。フォントデザインでは、その形のユニークさも大切ですが、その生成プロセスに共通のルールが反映されていることも重要で、その意味ではこの体験を通して「デザイン」することの役割をそれぞれに感じてもらえたのではないかと思っています。

スライド資料

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